カストディ大手のBitGoがOTC取引のGenesis Tradingと提携 リスクなしの大口取引が可能に

Bitcoinトランザクションの大部分を担っているカストディ大手のBitGoが、OTC(店頭)取引を展開しているGenesis Trading社と提携したことを16日プレスリリースにて発表しました。

これによりコールドストレージにて管理されているBitGoの大量の仮想通貨プールで、それを引き出すことなく直接売買ができる環境が整います。すでに多くの大口顧客を持つ両社にとって非常に有効な業務提携と言えます。

公式プレスリリースより

 

通常カストディサービスとは仮想通貨を安全に管理することだけを主にしており、売買する場合は管理元のBitGoから通貨を引き出す必要がありました。機関投資家や大口投資家にとってコールドストレージから引き出した上での通貨取り扱いは、鍵管理の問題など大きなリスクが伴う行為です。

一方でOTC(店頭)取引の場合も、マッチングを行った後に実際の通貨を引き渡す必要があり、その清算業務にはコストもリスクもありました。

機関投資家や大口投資家を顧客に持つ両社が提携することで、大口投資家が売買に抱えるリスクを排除でき売買が活性化する効果が見込めます。

実際の業務では

1. BitGoが資産管理している顧客からGenesisが売買注文を受け付け
2. 取引成立のためGenesisがマッチング
3. (実際に仮想通貨をオンチェーンでやり取りすることなく)BitGoの帳簿上だけで売買完了

となります。オンチェーンで扱わないためリスク回避できること、また多額の通貨を管理していることから取引が成立しやすい流動性のメリットもあるでしょう。

プレスリリースでは以下のように発表されています。

Mike Belshe【BitGo CEO】
一部のカストディ業務を行う企業は、コールドストレージから資産を引き出し、セキュリティと安全性を犠牲にしています。

FINRAおよびSECの認可を受けるGenesisとのパートナーシップにより、彼らのネットワークを通じて流動性にアクセスすることができます。

Michael Moro【Genesis CEO】
BitGoは長期的なパートナーで、この提携効果に自信を持っています。私たちは仮想通貨の業界リーダーで、BitGoのような素晴らしい企業に流動性を提供することは私たちの重要な責務だと考えています。

——–
提携によりBitGo顧客が利用可能になるサービス

●デジタル資産に特化したBitGoによる管理の継続
●Genesisアカウントを持ってなくてもGenesis取引プラットフォームを使用可能
●リアルタイムの価格をオンライン閲覧
●鍵管理などなく、コールドストレージ上で簡単に取引完了
●BitGoアカウントでGenesisの大きな流動性にアクセス可能
●Bitcoin(BTC)、Bitcoin Cash(BCH)、Ethereum(ETH)、Litecoin(LTC)、Ripple(XRP)、Zcash(ZEC)など、さまざまな通貨を取引可能

BitGo(ビットゴー)
全世界のBitcoinトランザクションの15%、毎月150億ドルを取り扱う世界有数の仮想通貨の保管管理会社。100以上のコインをサポートし、仮想通貨取引所などを筆頭に50カ国以上に顧客を持っている。管理している資産は20億ドル以上。ゴールドマンサックスやDigital Currency Groupなど金融大手から出資を受けている。

Genesis Global Trading(ジェネシスグローバルトレーディング)
SEC、FINRA、ニューヨーク金融サービス局から認可を受ける仮想通貨取引所。OTC(店頭)取引を通じて機関投資家や大口投資家に対して売買受付サービスを提供している。2018年3月には、機関投資家向けに仮想通貨の貸付サービスも提供開始している。
Close Menu