【市況:5/16】ビットコインからアルトコインへ資金流入が移りつつ90万円から上を試す展開が続く、今後の展開は?

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市況:5/16

5/16 17:00(日本時間)
ビットコインは、前日86万円から朝方にかけ、バイナンスのハッキング後の取引再開の好材料に乗るかたちで90万円(8200ドル)へ再び振れ、再度乗り切れるかを試す展開が続いたが8300ドル目前で押し戻され、17時現在は87万円付近で価格が安定している。

ビットコインが底堅いが上値が重いまま維持されている事により、追随して伸びていたアルトコインへ資金がシフトし物色する展開へ、アルトコインが全面高の続伸を続け堅調に推移している。

イーサリアムは28000円を突破し15%以上の続伸、リップル(XRP)も一時50円台に乗せた。朝方の価格上昇を牽引した取引を再開したバイナンスのバイナンスコインも堅調に価格を伸ばしている。
注目の伸びに、ネム(XEM)が一時6.5円から11円台の60%を超える大暴騰を見せ、現在は10円台で推移している。

ネムは2018年1月から仮想通貨全体の下落と、コインチェックによる多額のも重なり、最高値の200円から5円台まで価格を低迷させていた。
さらに、ネムのカタパルト開発情報の発表やこのところの強気相場の中でも出遅れていたことから割安感が強い状態だった。この割安感にここ数日のアルトコイン物色の動き、コンセンサス2019でのカタパルト開発の秋ごろへ向けた発表が合わさり、その価格の買いやすさから買いが進み、今回の大暴騰に至ったと見られている。

その他のアルトコインに関しても、プロジェクトの開発が進んでいながら過去の下落から割安感のあるトークンを中心に10%からものによっては20%を超える急騰を見せている。

ここの所の仮想通貨の強気相場を支えている一因と思われる株式市場は、昨夜NYダウは続伸したが13日の600ドルの下落前の水準までは戻っていない。
上海総合指数を始めとするアジア市場も小幅上昇で終了しているが、6日以降の下落に対し反発は限定的で下落前の水準には戻っていない。
東京株式市場は反落で始まり、取引の上値が重いまま21000円台の節目は辛うじて耐えつつ、先物も含め反落で取引を終えている。
ファーウェイへの輸出禁止や、自動車輸入への関税見送りも安心ができないなど、米中貿易摩擦の激化による先行き不透明感は解消される気配がない。

今後の展開としては、昨年の各アルトコイン銘柄の値動きを参考に割安感のあるトークンの物色が進んで、個別の銘柄の分析が進み、短期的な利確行動が見られつつも、節目を追う展開と、節目を試す展開が交互に続くことが考えられる。

皮肉なことだが、ビットコインをはじめとする仮想通貨相場は、2018年の下落と信用問題などによるネガティブなニュースに晒され続けたことから、悪材料に対して免疫ができ、下落に耐えやすい体質が形成され始めている。ウォーレンバフェット氏や金融界の仮想通貨への風当たりも、最近は下落材料と受け取られていない風潮すらある。

世界的には証拠金取引が増加傾向にあるが、日本国内では取引所の自主規制対応により、大手取引所が相次いで倍率を4倍へ引き下げる対応を取っており、現在ショートが弱く、やりづらい足場になっている影響も考えられる。

ただし、ビットコイン売買の取引高は2017年末の最高値時点より既に高い傾向にある。広く売買量が増えたことで以前よりボラティリティは減少傾向であることは間違いなく、アルトコインへの売買流入と並行しつつ上値を試すには、さらに取引高を伸ばす必要があり、取引高の伸び悩みが続くと、売りによるポジションの開放とビットコインドミナンスの低下へ切り替わり、徐々に取引減少と下落傾向が表れる懸念が出てくる。アルトコインもそれに追随する傾向があり、ビットコイン及びアルトコインの取引高の推移には注意が必要だ。

特に上述の株式市場の低迷による、投資資金の移動には注意したい。人民元安などアジア通貨を中心に下落が進んでおり、アジア市場の資金が退避通貨として仮想通貨へ流れているという観測も出回っており、ここの所のアジア市場が開いている時間帯での仮想通貨の値動きと照らし合わされ始めている。

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