仮想通貨取引所の大手バイナンス(Binance)は、インドを拠点としている仮想通貨取引所WAZIRXと共同で、インドのブロックチェーン関連のスタートアップを支援するための5000万ドル(約53億円)の基金「Blockchain for India」を設立した。
バイナンスは2019年に仮想通貨取引所WAZIRXを買収しておりインドへの投資を加速させている。CEOであるCZ氏も今回の発表に合わせてインドに投資しようとツイートした。
Let's invest in #India.
I foresee many other blockchain companies following our footsteps. Let's go!
≫ binance labs: Cryptocurrency exchange Binance sets up $50 million Indian blockchain fund – The Economic Times https://t.co/eVHbTk12tM
— CZ Binance ?????? (@cz_binance) March 17, 2020
仮想通貨はインドで流通するか
インドの中央銀行であるインド準備銀行ではこれまで仮想通貨の流通を禁止していたが、今月上旬(2020年3月)にインド最高裁によりインド準備銀行による禁止命令を撤回する判決が出た。これによりブロックチェーン関連を開発する企業への風当たりも少なくなることが予想される。
様々な分野が対象
今回の基金は、法定通貨からデジタル通貨への交換ソリューションや、取引プラットフォーム、支払いや送金ソリューション、ウォレット、ステーブルコイン、Defiプラットフォーム、分散アプリケーション(dApp)の開発が対象として含まれると発表された。
WazirXのCEOであるNischal Shetty氏は今後の向け以下のようなコメントを発表している。
WazirXのCEO、Nischal Shetty氏
WazirXはすべての人に革新的技術を提供する目的で開始しており、今回の基金設立はこの分野で大きな一歩を踏み出します。インドには世界最大の技術人材を保有しています。この基金により多くのファウンダーが開発に参加できるようになり、インドのブロックチェーン経済システムが提供できる驚くべき可能性を示すことでしょう。今回のインドへの資金提供をはじめ、他の投資ファンドと協力しブロックチェーン経済システムのさらなる成長を目指します。