仮想通貨取引所のバイナンス(Binance)は、プルーフオブステーク(PoS)を採用する仮想通貨を対象に、ステーク報酬を分配するステーキングプラットフォームを開始した。
プルーフオブステークは、通貨を多く保有(ステーク)したノードを対象に、ブロック承認作業を割り当て報酬を与える仕組みのことで、プルーフオブワークのような計算作業がないため承認時間が短い特徴を持っている。
通常、通貨を保有しノードを立てなければブロック承認に対する報酬は得られないが、ノード設定をバイナンス側が代表で行い承認報酬を得て、その全報酬をバイナンスユーザーの通貨保有額に応じて分配する。
ノード設定費など手数料は無料、特別な申し込みも必要なし
バイナンスの発表では、ステーキング報酬を得られるための手数料や特別な設定はないとし、対象となる通貨をバイナンスアカウントに保有するだけでスナップショットが撮られ、その資産額に対応した報酬が分配されるとした。さらにステーキング報酬を受けているからといって通貨の売買に制限があるわけではなく、トレードも自由にでき、対象の通貨を売却した時点でステーキング報酬が停止するだけのユーザーにとって分かりやすい仕組みで提供する。
今回ステーキングサービスに対応する通貨は、NEO (NEO/GAS)、Ontology (ONT/ONG)、Vechain (VEN/VTHO)、Stellar (XLM)、Komodo (KMD)、Algorand (ALGO)、Qtum (QTUM)、Stratis (STRAT)の8通貨となっている。