世界最大の取引所BINANCE(バイナンス)の分散型取引所DEX

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中央集権型の取引所として世界最大の取引量を誇るバイナンスがなぜ分散型取引所(DEX)の開発に力を注ぎ込んでいるのでしょうか。このBINANCE DEXの開発状況について知れば、将来の仮想通貨取引所の理想が見えてきます。

これまでも度々バイナンス代表のCZ氏は分散型取引所、その基礎となる独自ブロックチェーン「バイナンスチェーン」について発信してきましたが、12月5日に最新の開発状況とデモ画面が公開されました。

取引画面は現在のBinance画面とほぼ同様

分散取引所BINANCE DEXの最新デモ画面 公式ツイッターより

バイナンスが開発中のDEXデモを発表するのは今回が初めてではありません。8月にもDEXデモ画面を公開していましたが、その際はコマンドラインでのインターフェイスしか出来てなく、1ユーザー目線ではどういうサービスになるのかいまいち想像できませんでした。

しかし今回公開されたデモ画面はバイナンスに使い慣れたユーザーであれば、誰もが操作感を想像できるデモ画面になっています。バイナンスユーザーは必ずデモ動画をチェックしましょう。

今回の2度目のデモ画面発表で要点

同じタイミングでMediumでも仕様の詳細が発表されましたが、やはり特筆すべきはその取引画面です。もちろん現在のデザインを変える必要がなく当然といえば当然ですが、こういったデモで使い慣れた画面が発表されると将来バイナンスは分散型の取引所機能が中心となるのかも知れないと思わせます。

世界中の取引所は投資家の大切な資産を預かってサービス提供しなければならず、当然ハッカーの視線は資産が集まった先、中央集権型の取引所に集中します。ハッキング防止に関しての運用コストもさることながら、巨額な資金を預かる重圧は計り知れません。

分散型取引所(DEX)ではこの資産の集中をなくすことができるのです。進化し続ける仮想通貨取引所として行うべき施策は、どのようにして資産の集中を避けるか、ハッカーの対象から外れるかということで、こういった流れは他の取引所でも徐々に見えてきています。

BINANCE DEXの詳細説明


Medium公式ブログより

Mediumの公式プログで発表された詳細です。あと数か月以内にサービス提供開始できることが発表されています。またQA形式でDEX機能について言及されています。

<BINANCE DEX 機能>
・BNB(バイナンストークン)の送受信
・新しい独自トークンの発行
・トークンを送信し、その一部をリターンとして受け取る
・トークンのバーン(必要に応じて)
・トークンの利用停止と停止解除
・トレードペアの提案の場と議論の場
・コミュニティが作ったペアを通じて売買注文を送る

DEXの基本機能に加えて独自トークンを発行できる機能や、上場に関するコミュニティスペースが用意されるとのことです。

あらためてバイナンスDEXのポイント

・DEX画面も現在のBinance取引画面とほぼ同じで使いやすそう
・上場はコミュニティで提案して検討するらしい
・独自のトークンが発行できる
・ユーザー自身で秘密鍵を管理

中央集権化された分散型取引所という理想のカタチ


資産が集まりハッキングという大きなリスクを抱えた中央集権型の取引所、そしてマネーロンダリングなど犯罪への対策が懸念されている分散型取引所(DEX)、どちらもメリットそしてデメリットがあります。

主要デメリット
中央集権型・・資産が集まりハッキング事件が多い
分散型・・管理団体がなく犯罪対策が不十分

今回のような巨大な中央集権型の取引所が分散型取引所(DEX)に力を注いでいて、もうリリース間近まできているその開発ニュースを見て感じることは、中央集権型の部分を残しながらの分散型取引所というのが理想形なのだろうということです。

資産を一か所に集めず投資家本人に資産を管理してもらいつつ、中央管理団体がしっかり存在し犯罪対策などなにかあった場合の施策を行うことが出来るからです。自分で資産管理を行うDEX型の特徴、そしてBinanceのサービス力、どちらの特徴も活かした形です。

以前3月に発表されたバイナンスチェーンの内容でも「近い将来、分散型と中央集権型がお互いを補完する形で共存する」と書かれています。まさに最初に発表した共存へ向けて着実に歩を進めている取引所Binanceでした。

 

【参考】これまでのBINANCE DEXに関連する発表

この2回目のデモ画面発表までの経緯をおさらいします。

2018年3月13日
独自チェーン「Binance Chain」の概要発表

現在発行されているバイナンストークン(BNB)はEthereumプラットフォーム上で発行されているERC-20型です。DEXの発表までには独自ブロックチェーン「Binance Chain」に乗せ換えられる予定です。


2018年8月9日
初めてBinance Decentralized Exchange (DEX)のデモ発表

操作画面はまだなくコマンドラインでの開発状況の発表でした。


2018年9月29日
BINANCE DEXについての以下3点をツイート

・BINANCE DEXでは送信手数料としてBNBを使用する
・投資家の資産を預からない(他のDEX同様ユーザー自身で秘密鍵管理)
・β版を年末か年始に発表予定としている

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