バイナンスコイン/Binance Coin (BNB)は、マルタ島に本拠地を置く世界最大の取引高を誇る仮想通貨取引所のバイナンスが発行している仮想通貨です。
設立と創始者
2017年7月におこなわれたICOで誕生しました。ERC20トークンの規格で作られたもので、Ethereumのブロックチェーンを使用しています。創始者は暗号コミュニティでは「CZ」でおなじみ、今やこの業界で知らぬ人はいないChangpeng Zhao氏。フォーブス誌発表の「世界の仮想通貨長者ランキング」では世界3位にランクされた人物です。
BNBの用途
BNBには以下4つの用途が存在します。
1. 取引手数料の支払い
バイナンスでの取引手数料の支払いに利用できます。しかもバイナンスの取引手数料は0.1%と業界最安な上に、BNBによる取引であればさらに割引が適用されます。
1年目: 50%割引 ⇒ 0.05%
2年目: 25%割引 ⇒ 0.075%
3年目: 12.5%割引 ⇒ 0.0875%
4年目: 6.75%割引 ⇒ 0.09325%
5年目: 割引なし ⇒ 0.1%
注)割引は4年目までで5年目以降は割引はありません。
2. 仮想通貨の購入
バイナンスではビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、テザー(USDT)に加えて、BNBでも仮想通貨の購入ができます。BNBのペアは2018年7月時点で74種類となっていますが、今後さらに増えていくことが予想されます。
3. 上場通貨の人気投票
バイナンスでは毎月バイナンスに上場させたい通貨を人気投票で選ぶ「Community Coin of the Month」が開催されており、その投票にBNBが使用されています。1位以外でも上場することがあるため、多くのユーザーに支持されている人気のイベントとなっています。
4. ICOの購入
バイナンスには「LaunchPad」というICOプラットフォームが存在しており、そこでおこなわれるICOのトークンの購入ができます。過去には「TRON」のICOがここで開催されました。
BNBの特徴
BNBには大きく以下2つの特徴があります。
1. 四半期ごとのBurn処理
バイナンスはBNBの総供給量(2億)の50%(1億)がなくなるまで、各四半期ごとに利益の20%を買い戻してBNBの流通量を減らしています。これにより定期的に大規模なコインの流動性が生まれ、BNB1枚あたりの希少性が高まり、BNBの価値が下がらないような仕組みになっています。
2. 下落トレンドに負けない強さ
先に述べた人気投票やICO、BNBで購入できる仮想通貨のラインナップ追加、四半期ごとのBurn処理などバイナンスはBNBの価値を高めるイベントが適宜開催されています。しかもこうしたイベントが発生するたびにBNBの価格は何倍にも高騰しています。
つい最近では、紹介ボーナス制度を従来の倍の報酬に変更すると発表した2018年5月と、年内を目処にユーロ(EUR)による取引に対応することを発表した2018年6月にはBNBの価格が上昇しました。このようにBNBは仮想通貨全体が下落トレンドにあるような状況でも常に高いパフォーマンスを見せています。
基本情報
ジェネシス日 | 2017/07/01 |
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ブロックタイム | ─ |
発行上限 | 200,000,000 |
ハッシュアルゴリズム | ─ |
コンセンサスアルゴリズム | ─ |
ホームページ | https://www.binance.com/ |
ホワイトペーパー | https://www.binance.com/resources/ico/Binance_WhitePaper_en.pdf |
コミュニティ/フォーラム | https://twitter.com/binance |
エクスプローラー | https://etherscan.io/token/0xB8c77482e45F1F44dE1745F52C74426C631bDD52 | 取引所 | Binance、Fcoin、JEX、EXX、LBank、Exrates、Bancor Network、Gate.io、Braziliex、Idex、Cryptobulls、DDEX、AbucoinsForkDelta |