Augurの賭場未来予測市場でギャンブル遊んでみよう!
AugurAppの使い方を解説します。
なるべく丁寧に、素人には分かり難い株取引用語も説明しつつ進めたいと思います。
※この記事はVer1.4.0の時に作成されています。
※Ver1.5.0の変更点を追記しました。
■この記事内で使用しているもの
“MetaMask”
※Augurが対応するイーサリアムウォレット
“イーサリアム(ETH)”
※試すだけなら0.1程度でも平気、テストネットならテストETHもあります
“Augur(REP)トークン”
※予測市場のクリエイト(Maker)をしないなら不要です
※テストネットでならテストREP受け取りもあります
目次
Rinkebyテストネットで試遊する
テストネットでアプリをインストールせずブラウザからWebアプリとして試遊ができます。試遊など画面やUIを見たい程度ならテストネットが早いです。特に、Makerとして予測市場をCREATEする場合は、一度テストネットで操作の確認など試遊してからの利用を勧めます。間違ったCREATE操作をすると損をしたり参加したトレーダーとのトラブルにもなるかもしれません。
⇒Augurテストネット:https://dev.augur.net/
└ACCOUNT> REP FAUCETから「GET REP」でAugurトークンもテスト用REPの受け取りが出来ます
⇒Metamaskの各テストネット用イーサリアム(ETH)を無料で取得する方法:Rinkeby Test Networkで取得
テストネットではなく、本番のメインネットで遊ぶ人は次項目のインストールを行ってください。テストネットでも遊び方の操作方法は同じです。
Augur Appをインストールする
「Augur公式Top」⇒「Get Started」⇒「Download Augur App」から「GitHub」ページへ飛ばされます。そこから使用しているOSに合ったAppインストーラーをダウンロードします。
Githubページに飛ばされるとそこに、ファイル一覧が並んでいます。たくさん並んでいますが、以下のファイル命名規則から必要なOS用を選択してください。ここではWindows用をダウンロードして進めていきます。
※執筆時点での最新はVer1.4.0です。その時の最新版Augur-x.x.xを落としてください。
・Assets Ver 1.4.0
Linux用:linux-Augur-1.4.0.deb
Mac用:mac-Augur-1.4.0.dmg
Windows用:win-Augur-1.4.0.exe
⇒利用するOS用のファイルをクリックしてダウンロードしましょう。
ダウンロードが完了しexeをクリックするとインストールが始まります。PCのユーザー権限やセキュリティ設定によってはここで、アプリケーションを実行するか聞かれますが「実行」を選択しましょう。開始動作に間があったりするので何回もクリックしたりせずゆっくり目に待ちましょう。
インストールが完了すると、デスクトップ上に「Augur」のショートカットアイコンが作成されます。
ダブルクリックして起動します。
ここでも、アナウンス画面が出て「ファイヤーウォールやウィルスセキュリティソフトによっていくつかの機能がブロックされている」など聞かれることがあります。もし出た場合は「許可」をします。
左画像2枚:Ver1.4.0 右画像:Ver1.5.0
※Ver1.5.0から接続クライアントのUIの見直しが行われました。
⇒Augur Appの接続用クライアントが起動し、Augurの接続先の設定画面が出ます。「Mainnet(default)」へ通常接続するならそのまま画面下の「CONNECT」をクリックして接続しましょう。
※Mainnetの他にもDeveloper向けやテストネットのRinkeby接続設定などが保存されています
CONNECTボタンを押しても「Open in Browser(旧OPEN AUGUR APP)」はグレイアウトしていてすぐには押せません。Ethereum nodeとの同期が始まり画面のステータスが100%にならないとMarket画面を開けません。MarketData(Ethereum node)との同期には数時間以上かかる事もあります。
この辺は、同期中を示すメッセージや、同期が完了したらボタン押せる事を気が付かせるオーバービューのメッセージを出すなど分かりやすくしてほしいですね。※ver1.5.0で改善されました。
⇒99.9~100%になり青く色が変わると「Open in Browser(旧OPEN AUGUR APP)」のボタンが押せるようになります。
この同期作業は、ブロックチェーンが止まることなくnodeを積み上げ続ける都合、期間が空くとローカルとの差分が発生し、次回起動時にも必ず差分の再同期が掛かります。毎日開いていればさほど気になりませんが、長期間空くとクライアントの自動アップデートを含め時間が掛かる場合があります。
⇒初回だとここで「規約の同意画面」が表示されるので規約文を下までスクロールし「同意のチェックボックス」にチェックをし、「ABOVE」をクリックして進みます。
ブラウザが起動しAugur Appが起動します。Marketの操作はブラウザ上のアプリになっています。
※接続時のAugur Appを終了するとCONNECTからDISCONNECT(切断)で終了してしまうので終了しないようにしましょう。
ウォレットへログインをしていないと「MARKETS/REPORTING/ACCOUNT」の閲覧用メニューしか出てきません。
まずはMetaMaskでのログインをしましょう。
※ここではMetaMaskを例に進めます。他ウォレットはTrezor, Ledger, Edge.に対応
⇒“MetaMask(メタマスク)のウォレット作成”方法はこちら
すでにMetaMaskへログインをしているのに、上のログイン前メニューの場合は「ACCOUNT」から、MetaMask>「CONNECT TO METAMASK」をクリックすると再接続して切り替わります。
※複数のウォレットを利用時に接続を切り替えたいときにも使います。
Augur上でのアカウントに関する注意ですが、アカウントは接続するウォレットアドレスがIDとしてのKeyになっています。複数ウォレットで利用するとアカウントの判別も別になるので気を付けましょう。(同じMetaMaskに複数ウォレットを読み込ませていても別と扱われます。)
MetaMaskアカウントと紐づきログインされると、左のメニューに「CREATE」と「PORTFOLIO」が増えます。
正しく接続されたか「ACCOUNT」から「PUBLIC ACCOUNT ADDRESS」を確認、画面上部に表示されているETH/REPの残高が一致しているか確認しましょう。
Augurの予測市場って?その特徴
ETHの残高もあってログインが終わると、さあ参加できる!…のですがその前にAugurの予測市場というのがどういったものなのか簡単に説明します。長々と説明すると混乱しやすいので箇条書きしていくと…
【1】予測市場を立てるMakerと、予測に参加する参加者のトレーダーに別れる
【2】参加者(トレーダー)として、正しい予測に参加(購入)した割合に対して報酬が支払われる
【3】予測をして結果の当選を待つだけでなく、予測中も価格が変動し売買による差益を見込める
【4】Makerとして予測市場そのものを立て(Create)、活発なVOLUME/SHARESを伸ばせば報酬(FEE)を見込める
上記で特筆すべきは【3】になります。
ただ予測するだけでなく、予測が株価のようにVOLUME/SHARESで価値が上下し、それを取引することで予測が動く過程でも利益を見込める参加の仕方があるということです。
つまり、早い段階で大穴を安い価格で予測をして購入し、締め切りが近づくとともにもしも価格が上がれば売って儲けるということもできます。SHARESを手放せば予測報酬は受け取れませんが結果がどう転ぶか分かりませんから、売り抜けてしまうという選択肢もあるわけです。この辺が未来予測するだけではない“市場”なわけです。
以上が、Augurの予測市場への参加の簡単な特徴説明です。
※まだまだMakerが予測市場の運営に慣れていなかったり流動性が低かったりするので、活発で面白いお題を見つけられるかで印象がだいぶ変わります。
Marketの見方:画面説明
こちらも簡単に箇条書きで軽く説明します。重要そうなところ、難しいところは実際の参加説明の項目で説明します。
・左メニューの「Market」をクリックすると、進行中の予測市場が一覧(初期SHARE順)で表示されます。
・Marketは、カテゴリ>グループで分かれており、絞り込むことができます。並びを新着順などに変更することやタグ検索もできます。
・☆マークをクリックして★チェックすると左メニューの「PORTFOLIO: FAVORITES」に表示されるようになります。
・TRADEをクリックすると取引情報の詳細画面へ移動します。
・詳細画面の下欄、予測するOUTCOMESをクリックして「BUY/SELL」が開き売買を行います。
Marketの見方:予測市場の予測タイプ
予測市場には大きく3つの予測タイプがあります。
・YES/NO いわゆる二択です
・複数 複数選択肢から該当する結果を選択
・レンジ 定められた範囲のどこに納まるか予測する
(例)
⇒YES/NO
年末までにイーサリアムは400ドルを超えられるか?
⇒複数
2018年MLBチャンピオンはどのチーム?(Astros、Yankees、Red Sox、Indians ~etc)
⇒レンジ
年末までにイーサリアムはいくらになってる?(0~99、100~199、200~299、300以上のどれか)
Marketの予測市場にトレーダーとして参加してみよう
予測する質問を選びます。
この記事では“Ethereum Call/Put Options, Hedging: Dec. 31, 2018.”(イーサリアムは2018年末に売買価格幾らをつけるか)をTRADEしてみます。
この時、☆マークをクリックして★チェックしておくと、左メニューの「PORTFOLIO: FAVORITES」に表示されるようになり、とりあえずチェックだけして後でまとめて売買することもできます。
⇒ TRADEをクリックして進みましょう。
TRADEリストをクリックすると詳細の画面に移動します。
画面には、「予測内容、詳細、作成日、売買期限、マーケット情報、オーダーブック、売買画面」などが一つ画面にまとめられています。順を追って説明します。
“RESOLUTION SOURCE”
結果の解答元はどこから取ってくるかの情報ソースです。情報ソースが適切かを判断するうえで必読です。
“ADDITIONAL DETAILS”
OUTCOMESの決まる条件やトレーダーが参加するうえで知るべき情報が書かれています。これも必読。情報の提示がしっかりしているかは重要ですよね。
“VOLUME”
売買取引総額です。額が少ない場合、参加者が少ない可能性があります。
“FEE”
CREATEしたMakerと、予測結果の事実認定を行うReporterへの報酬割合です。
“PHASE”
OPEN(開催中)、in Reporting(認定中)、Resolved(終了)
“CREATED”
Marketの作成日です。
“EXPIRES”
Marketの売買有効期限です。
“TYPE”
OUTCOMES(設問)形式です。YES/NO、複数、レンジ、カテゴリなどあります。
BUY/SELLを行いたいOUTCOMEをクリックします。クリックするとページ上部の詳細が選択したOUTCOME詳細チャートに、ページ右欄にBUY/SELLが表示されます。
“Bid”=売り
売りの値付けなので買い手からはBUY画面として連動
“Ask”=買い
買いの値付けなので売り手からはSELL画面として連動
“QTY”
QUANTITYの略で「BID QTY」で売りの量ということです
“BEST BID(Ask)”
売買のその時の最高入札額です。オーダーブック赤線付近の赤と青の最高額がそれです
“LAST”
最後の売買成立した時の額「LAST(Price)」です。入札額は未成立の気配も含むので実際の成立額として表示します
“PRICE(ETH)”
対象質問のイーサでの価格変動チャートです。
“MARKET DEPTH”
DEPTHチャートです。売買の指値注文の有無の確認と深さを評価できます。特定の価格に指値が固まるとそこに壁ができます。注文が集中して絶壁のできてるカ所に注意しましょう。
“ORDER BOOK”
日本でいう板です。板から取引価格をクリックすると、下部のBUY/SELL欄に自動入力されます。(板から注文を取れる)
“QUANTITY”
量
“LIMIT PRICE”
指値指定でいくらを上限までとして買うかです。
この辺の感覚は、株式投資の板取引をイメージすればすんなり理解できると思います。
“FILL ORDERS ONLY”
注文した通りのみで売買成立させたい場合にチェックします。
これはよく株取引で取りたい注文を別のトレーダーに取られて思わぬ価格で約定してしまう「滑る」現象を防ぎたいときにチェックします。ただ、オーダーを取り合っているときにこれをするとなかなか売買が成立しないケースもあります。板が薄いカ所で取り合うと起こりやすいので板情報をよく読んで滑ったら乖離しそうだなって時はチェックするので良いでしょう。
以上の3点の入力が正常だと、下の「REVIEW」ボタンが押せるようになりクリックすると注文内容の確認に進みます。
注文内容の確認をします。問題なければ「CONFIRM BUY」で進みましょう。変更があれば「BACK」で戻れます。
Augurからウォレットの操作する承認を要求する旨の確認ウィンドウがポップします。
以下にその内容を翻訳と合わせ引用します。
APPROVE AUGUR(AUGURを承認する)
In order to trade on Augur you must first approve the Augur Contracts to move your Ether on your behalf. You will not be able to to trade until approval has been completed.
(Augurで取引するためには、あなたの代わりにあなたのEtherをAugurが動かす契約を最初に承認しなければなりません。承認が完了するまで、取引することはできません。)After clicking “Approve” you will be asked to sign a transaction, followed by a second transaction to complete your requested trade.([承認]をクリックすると、取引に署名するように求められ、その後の2度目に取引内容の確認が行われ、取引が完了します。
どういうことか説明すると、Augur側からスマートコントラクト(契約の自動実行)を行うので予め契約を承認する必要があるということです。スマートコントラクトの仕様上、必ず“契約”と“取引内容”それぞれに署名/確認が“あらかじめ”必要になるということです
Augurの承認確認に「APPROVE」するとログインしているウォレット(この場合MetaMask)が開きます。
まずひとつ目、署名のリクエストです。確認をして進めましょう。※これもトランザクションの一つですので送信用のGAS手数料がわずかですが掛かります。
署名の後に、取引内容の確認です。金額をチェックして先ほど入力した売買金額と一致するか確認しましょう。問題なければ確認を押せば実行されます。
注文のトランザクション送信が成功すると、画面右下に注文を受け付けたメッセージがポップアップで出ます。
注文のトランザクション送信が成功すると、メニューの「PORTFOLIO: POSITIONS」へブロック処理待ちの「PENDING」状態で表示されます。まだトランザクションがSUCCESSというわけではないので注意です。
トランザクションが無事イーサリアム上でSUCCESSで処理されると、先ほどのPENDINGだった内容が、ORDER結果として表示されます。
自身のORDERのあるMarketなどは、「PORTFOLIO: POSITIONS」に表示され、いつでも詳細/売買画面へアクセスができます。
AirSwapでAugurトークン(REP)を手に入れる
予測市場をCREATEするにはAugurトークンである“REP”が必要になります。ETHがMetaMaskにあるならREPをAugurアプリ上からAirSwapを利用することで手早く入手することができます。AirSwapは板売買を介さない即時取引型のDEXです。(自動で最適な売り手をマッチングしてくれる)
私が利用した時は、価格も取引所での売買価格から乖離していなかったので抜かれているという印象はありません。もちろん価格は常に気にしておいたほうが良いです。
スクリーンショットで画面遷移を交えつつ流れを簡単に箇条書きで説明すると…
▼AirSwapでREPを購入する流れ
・ACCOUNT>ACCOUNT: DEPOSITの下にある「AIRSWAP TO REP」をクリック
・購入に利用するウォレットを選択(ここではMetaMask)
・MetaMaskが起動し署名リクエストの確認に署名する
・購入したいREPの金額を入力、売り手を見つけるへ進む
・自動で売り手が検索され、最安値のETH交換レートを提示されます。レートを確認して良ければOK、NGなら再検索をすることもできます
・交換レートをOKすると、再度MetaMaskが開き必要GASと交換金額(ドル)の交換内容とトランザクションの確認をします
・確認OKすると、AirSwapによるBUY処理(トランザクション実行)が始まります。しばらく待ちましょう。
・取引が成功するとSuccessの画面が出て、トランザクション結果のTxHashが確認できます
・ETHERSCANでトランザクション結果のTxHashが確認できます
・交換に使用したETHが減り、REPが反映されました