ゼロ知識証明で有名なシルビオ・ミカリ氏考案のアルゴランドがコインベースに上場

米仮想通貨取引所Coinbase(コインベース)に、仮想通貨のアルゴランド(Algorand/ALGO)が上場した。コインベースは8月6日に新たに8つの通貨の上場候補を公表したが、その中の一つがアルゴランドだった。候補発表から10日も経たずに上場が実現した。

アルゴランド(Algorand/ALGO)とは

マサチューセッツ工科大学の教授を務めているシルビオ・ミカリ(Silvio Micali)氏が構築した独自のブロックチェーンネットワークである。シルビオ・ミカリ氏は80年代から活躍するコンピューター科学者で、Zcashでの匿名技術として採用されているゼロ知識証明論文の共同執筆者として知られている。

暗号化の他にもコンピューター技術に特化した研究を行っており、コンピュータ科学分野の国際学会で、業界で最も権威を持つACMチューリング賞を2012年に受賞した経歴を持っている。そのシルビオ・ミカリ氏が独自に分散化とスケーリングをテーマに構築したのが、2017年に設立されたアルゴランドネットワークだ。プルーフオブステークを採用し、高いトランザクション能力や独自技術を多数搭載を予定している。

バイナンス上場後の暴落

発案者や開発チームは申し分ないものの、市場価格がそれに伴うとは限らない。

今年6月にコインベースに先駆けてバイナンスにて上場されたが、上場当初は直前に行われたトークンセール価格を超える3ドル台で取引されていたものの、その後初期投資家から売りを止められず価格が暴落。一時は0.5ドル台まで価格を下げ、完全にプロジェクトへの信頼が失われたと言ってもいい価格評価となっている。

今回コインベースでの上場発表により、一時は価格を0.8ドル台まで回復させたが15日現在では0.6ドル台まで価格を戻している。

今後のプロジェクト進行と価格

アルゴランドの今後のロードマップには、いくつかの主要技術が搭載されることがシルビオ・ミカリ氏の公式ブログにて発表されている。ノードの軽量化を行う技術Vaultや、必要以上の帯域幅を使わないPIXEL技術、自己検証型のトランザクションや、長時間のロックが伴わないアトミックスワップなどがそれらに当たる。

こういった技術力も含め有望なプロジェクトであるが故、今後も各取引所での取り扱いが増えていくことが予想される。価格的に見て、過去は期待値が高すぎていたのか、それとも今後信頼を回復し価格が上昇していくのか。注目が集まるところだ。

2019年6月に発表されたコインベースの新たな上場候補

 Algorand(今回取り扱い開始)
 Cosmos
 Dash
 Decred
 Matic
 Harmony
 Ontology
 Waves

2018年末に発表された上場候補と残り通貨

Cardano (ADA)
Aeternity (AE)
Aragon (ANT)
Bread Wallet (BRD)
EnjinCoin (ENJ)
IOST (IOST)
Kin (KIN)
Kyber Network (KNC)
Loopring (LRC)
Mainframe (MFT)
NEO (NEO)
OmiseGo (OMG)
Po.et (POE)
QuarkChain (QKC)
Request Network (REQ)
Status (SNT)
Storj (STORJ)

参考:The Coinbase Blog / Algorand (ALGO) is launching on Coinbase Pro
参考:ロードマップ Algorand’s Forthcoming Technology

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