変わりつつあるDAppsのこれから

今年も年明けから低調な始まりを見せている仮想通貨界隈ですが、DAppsに関して言えばCryptoKittiesの一時期の大盛り上がりには程遠いものの、ユーザー数も売上も順調に伸びているようです。そんなDAppsの今について書いて見ることにしましょう。

DAppsといえばEthereum

DAppsにもいろいろなジャンルがありますが、圧倒的な数を誇るのはやはりイーサリアムプラットフォームです。何しろ先人達の足跡があるため参考にするものには事欠きませんし、通貨としても広く流通しています。また、ERC20以外にも代替不可トークンであるERC721やERC1155等の規格もあるため、DAppsゲームを作るのにイーサリアムプラットフォームを選ぶ人は多いのではないでしょうか。先に記載した通貨に関しては取引出来る場所も多く、利用者にとってもとっつきやすいのでは無いかと思います。
さらに、イーサリアムプラットフォームのアプリはゲームが目立っている印象はありますが、ランキング※に含まれるDAppsは様々なジャンルにわたっていて、実はウォレットや取引所アプリ等も多く存在します。固定のジャンルに偏らないのもイーサリアムプラットフォームの強みと言えるでしょう。

もちろん弱点が無いわけではありません。処理速度は決して速くなく、その上オンチェーンを利用するような場面では手数料(GAS)が発生してしまいます。

※DAppsランキングは「State of the DApps(#1)」を参考にしています

第2、第3勢力の台頭

しばらく前のDApps界隈は新興プラットフォームもちらほら出て来てはいたものの、どちらかといえばイーサリアム1強という感がありましたが、最近のDAppsランキングを見てみると、イーサリアム以外のプラットフォームもかなり頑張っていることがわかります。

・最近のランキングトップ「Steem」
先日FINTIDEでも記事にしている「Steem」はDApps界隈でかなり勢いがあります。Steemit(ソーシャル)をはじめ、Steem Monster(ゲーム)等ここのところランキングトップや上位で安定しているアプリもあり、数も徐々に増えて来ています。ジャンルとしてはSteemitに代表されるようにソーシャル系、メディア系が多い印象です。

・「EOS」「TRON」
EOSプラットフォームやTRONプラットフォームのDAppsもかなり増えてきました。この2つはギャンブル系アプリが多く一般的なアプリが少ない印象がありますが、ガス代が無料であったり処理が高速だったりとイーサリアムプラットフォームには無い利点を活かして、徐々にシェアを伸ばしてきています。

もはや1強ではなく戦国時代?

最近のDAppsは、処理速度向上やガス代節約のためにサイドチェーンやオフチェーンを導入したり、トレード等に関わる部分のみブロックチェーンを使ってその他は今までと同じようなアプリ等、様々な工夫が凝らされています。1強と言っても良いくらいだったイーサリアムプラットフォームのDAppsも仮想通貨相場の下落や処理速度低下問題等によって、他のプラットフォームに勢いが移ってきています。ただ、イーサリアム自体の今後のアップデートや、オフチェーン等の仕組みの利用、さらなる勢力の台頭、仮想通貨相場の変化によって状況は一変する可能性も秘めています。

現在は以前のように資金調達が簡単では無くなってしまっているため、しばらくは新たなプラットフォームを作り上げるプロジェクトが乱立することは無いと思いますが、かつてのイーサリアムプラットフォームのようにDAppsといったらこれ!というような強者が現れるのか、はたまた多数のプラットフォームがしのぎを削る展開になっていくのか(一利用者としては、プラットフォームが増えすぎるのも困り物ではありますが)、仮想通貨相場の動きとともに注目、また期待をしていきたいと思います。

関連リンク:(#1)STATE OF THE DAPPS

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